グレイッシュなオーガンジードレスとキングプロテアのブーケ

query_builder 2023/04/04
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pink4

お色直しのブーケの注文をいただきました。


今回ご依頼いただいたお嫁さまは

スモーキーな茶色のドレスでしたので、

ブーケもくすみ系の花をお考えのようでした。


グレイッシュな落ち着きのある色の中に少し明るさをプラスし、

可愛らしくなり過ぎないように。

お喜びの気持ちを優しく表現するように、

くすみピンク色のお花を探しました。


クラッチブーケご希望でしたので、

持ち方によって色々な角度からブーケの表情を楽しめるように

ユーカリを流して動きを出しました。


ブーケの中央にある印象的な造形の大きな花は

「プロテア」というワイルドフラワー (ネイティブフラワー)です。

最近は市場でもよく見かけるようになりました。


今回は、その プロテアの中でも個性的な形をしている

「キングプロテア」という花を選びました。

大きくて目を引く印象的なお花です。

今回はくすみピンク色のアーティフィシャルフラワー(造花)を使いました。



以前の造花は色も単調で

いかにも造花という材質ものが多かったのですが、

最近のものは、遠目で見ただけでは生花と比べて何ら遜色のない高品質のものが多くなりました。


特に今回のこのキングプロテアは、

とても造花には見えない素晴らしい出来上がりです。


花のフチが少し茶色味がかった色だったこともすごく良く、

お嫁さまのドレスによく馴染みました。

ドレスに近い色がお花のどこかに入っていると、

ブーケは本当に自然にドレスに溶け込んでマッチするのでおすすめです。


ユーカリやくすんだバラなどと合わせたことで、

ドライフラワー同士で合わせた時の印象とはまた異なる

しっとりとした豪華さを出すことが出来ました。



▹豆知識◃

「ワイルドフラワー」とは、

オーストラリアや南アフリカやニュージーランドなどの南半球原産の花の総称です。「ネイティブフラワー」と呼ばれることもあります。

総称なので「ワイルドフラワー」「ネイティブフラワー」という名前の花があるわけではありません。

一部のお花屋さんでは、オーストラリア原産の花をワイルドフラワーと呼び、南アフリカ原産の花をネイティブフラワーと呼び分けていることもあるようです。

プロテアは、1本の枝に1輪の大きな花が咲いているように見えますが、

実は頭状花序と言って、沢山の花が集まって1つの花に見えるような形をしています。花びらのような部分は、「ガク」です。



キングプロテアの花言葉:

「王者の風格」





最近は、ワイルドフラワーの造花の種類も増えて来ました。

印象的な造形を作りたい時には、候補に入れたいお花です。


造花を使ったブーケの場合、

お客さまに提案する際に

ざっくりと束ねた中からお花の組み合わせを調節していくことや、

何種類かのお花の組み合わせを実際に見ていただくことも可能です。

メール等でブーケの写真をご確認いただきながら

より理想に近いビジュアルを作っていくことが出来ます。


造花の価格もそれなりに高くはなっていますが、

その時々によって色味や形の異なる生花よりも

色や形のコントロールがしやすいので、

より希望に近いブーケを作る際にはとてもおすすめです。




最後にリボンを付けて仕上げです。

リボンはブーケ全体の印象を大きく変える役目を果たします。


今回は、お花とドレスに合わせて

くすんだピンクの太いリボンを結びました。


細いリボンが何色か流れるのも捨てがたいと思い

最後までどちらを選ぶか迷いました。

今後お家で飾る際などに付け替えてお楽しみいただけたらと、

両方のリボンをお渡しいたしました。


凝った色やデザインのドレスを拝見すると

俄然やる気が出てくるのは私だけでしょうか。


おふたりに気に入っていただけて本当に良かったと嬉しく思っております。

ぜひお家に飾って、末長くお楽しみください。

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