ブルーブーケ
ウェディングブーケにどんな花を選ぶのか、
真っ白なブーケ、にしても、
純白な花はありえない。
真っ白いマットな質感の胡蝶蘭も、
花の中心付近は淡い黄色をしていたりします。
白バラといっても、純白、オフホワイトアイボリー、クリーム色、薄いグレー、パールのような色、その間には無数のグラデーションが存在します。
そして花弁の先端と根元はまた少し色が違っていたりします。
その白い幾つかの種類のお花、
例えば、白バラ、白フリージア、マーガレット、カスミソウといったお花同数を、ラウンドにまとめるだけでも、
どれだけの数が考えられるでしょう。
隣同士に何を持ってくるか、高さはそろえるのか、高低をつけるのか。
正面に向かって中心になるのは、
どの花なのか。
バージンロードを歩む時、お客様に向かって微笑むお花はどれなのか。
花嫁さまを優しく見上げるお花はどれなのか。
新郎さまを見守るお花はどれなのか。
考えながら、お花を配置していきます。
そして、全体としてデザインは
バランスよく、重量としても持ちやすい重心になっているのか。
単に白いラウンドブーケを作るだけでも、たくさんの要素を考慮して決めていきます。
これが、ピンクのブーケ。ブルーのブーケ。黄色のブーケ。
となった時、花嫁さまは何から選んでゆくのでしょうか。
前に雑誌で見たもの、お友達が持っていたブーケに憧れて、小さい頃から好きな色があって、それを持ちたい。
目標が決まっていれば、この時期にあるお花から、探すだけです。
どうしてもない時、アーティフィシャルフラワーもありなのか、無しなのか。なしの場合、次に希望のお花にするのか。
普通ならあるはずのお花が、手に入らない状況が起こりやすくなっています。
気候変動、コロナで花作り農家さんが辞めてしまって、作られるお花の数が減っている。数が少なくて、前の年の2倍にも3倍にもなっていることもよくあります。
計算して予算を出すと、そんなに高いのなら、2つは要らない、1つをお式と違うお色のドレスにも持つ。となったりします。
ブルーの小さくまとまったブーケが持ちたい!リボンは要らない!
ブルーから水色までのグラデーションで、水色はスプレイ咲のデルフィニウムがお気に入りとの事。
お花の仕入れ屋さんには難しいかも、と言われて、数日前から、近くのお花屋さんで探すことにします。
やっと元気なデルフィニウムが手に入り、ホッと一息です。
軽くまとめて写真を花嫁さまに見ていただき、了解をもらって仕上げます。
後は、どうか、最後まで持ってくれと、祈るばかりです。
クラッチブーケなので、ギリギリまで、濡らしたペーパーに巻いておきます。
お渡しした後も、気になって仕方がないです。果たして持ったのだろうか!
気に入ってもらえただろうか!
こうして、幸せにも、無事に役目を果たしました、ブーケです!
花嫁さまにはとても喜んでいただきました。
ブルーのブーケが幸せを運んでくれますように!
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